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“Fuchs / TTP” by Hayahisa Tomiyasu

“Fuchs / TTP” by Hayahisa Tomiyasu
学生寮の窓から写した、卓球台と人々のユーモアな姿

ドイツとスイスを拠点に活動する写真家、富安隼久の写真展「Fuchs / TTP」が、POSTにて12月23日(日)から2019年1月13日(日)までの期間開催される。


イギリスの出版社「MACK」が主催する、写真集の出版経験がない作家の出版支援を目的とするフォトブックアワード「First Book Award 2018」でグランプリを受賞し、初の作品集となる「TTP」を刊行した富安隼久。

今展では、「TTP」より抜粋した作品のスライドとともに、「TTP」の前身かつ制作のきっかけでもある作品「Fuchs」が展示される。


©Hayahisa Tomiyasu



©Hayahisa Tomiyasu



©Hayahisa Tomiyasu

本作は、制作当時に富安が住んでいた、ドイツ・ライプツィヒにある学生寮の8階から見渡せる公園に置かれた卓球台に焦点を当て撮影された作品で構成。
富安は、主観やドラマティックな誇張を可能な限り抑え、対象を客観的、中立的に描写する手法「デッドパン・スタイル」を用いて、定点観測的に撮影。
一定の場所から写された複数の作品の中で、時刻や季節、人々が移ろいでゆく。

また、タイトル「TTP」を意味するドイツ語「Tischtennisplatte(卓球台)」が、日常の中で本来の卓球台として使われるのではなく、日光浴のベットとしてや、またスケートボードの障害物や物干し、子供がよじ登る遊具、ミーティングスポット、賑やかな通りからの避難場所としてなど、その用途は数知れず、異なる表情を見せている。

富安の長きに渡る好奇心の結果、謙虚に鎮座する卓球台のもとで垣間見る、人間の行動から滲む習性やユーモア、それぞれの人の持つ独特な気質が写し出された。











さらに、今展の開催に合わせ、12月24日(月・休)には、「MACK」より刊行されたカメラオブスキュラシリーズの作品集「THE NARCISSISTIC CITY」などで知られる、写真家ホンマタカシをゲストに迎えたトークイベントが開催される。


清閑に佇む卓球台のもとで垣間見えるパーソナリティを捉えた、数々の作品。
新進気鋭の写真家が持つ、ユニークな目線にぜひ触れてみて。

POST 03-3713-8670

【“Fuchs / TTP” by Hayahisa Tomiyasu】
DATE:12月23日(日)~2019年1月13日(日)
※月曜、12月30日(日)~1月4日(金)休業
TIME:12:00pm~8:00pm
※12月24日(月・休)は、トークイベント開催のため1:00pm~2:30pm ショップスペースをクローズ、2:30pm~5:00pmのみ特別営業
PLACE:POST
ADDRESS:東京都渋谷区恵比寿南 2-10-3
ADMISSION FREE
WEBSITE:post-books.info/

【Talk “Fuchs / TTP” by Hayahisa Tomiyasu x Takashi Homma】
DATE:12月24日(月・休) 1:00pm~2:30pm(0:30pmより受付)
ADMISSION:¥1,000
post@post-books.jpより要予約(post@post-books.jpにお名前、お電話番号、参加人数を明記の上お申し込み)


“TTP” by Hayahisa Tomiyasu
PRICE:¥5,550
Available to buy from:www.twelve-books.com/products/ttp-by-hayahisa-tomiyasu

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