James Welling
クリアな色彩に染め上げられた古代世界
Top Photo:Installation view, James Welling, Main Gallery
ニューヨークを拠点に写真作品を制作するアーティスト James Wellingの個展「The Earth, the Temple and the Gods」が、パリのGalerie Marian Goodmanにて、3月18日(水)まで開催中。
James Welling, Old Fisherman, 2018
James Welling, Roman Agora. Corinthian Capital, 2019
James Welling, Propylaia. South Pteron, 2019
James Welling, Crouching Aphrodite, 2019
James Wellingは、写真というメディアに批判的な態度で向き合った芸術家集団「Picture Generation」のメンバーであり、70sから80sにかけての写真に対する革新的なアプローチで知られるアーティスト。
活動初期には絵画やダンス、ビデオ、彫刻、パフォーマンスアートを試みたものの、70s半ばより写真に注力し、ポラロイドフィルムやゼラチンシルバープリント、インクジェットプリントといったさまざまな手法を用いてメディアの可能性を探り始めた。
写真の持つ予測不可能性に関心を抱くWellingは、物質性や抽象作用、色彩、空間性と関わり合いながら、多岐にわたるテーマを意図的に探究している。
James Welling, Julia Mamaea, 2018
James Welling, Julia Mamaea, 2018
James Welling, Julia Mamaea, 2018
今展では、古代世界に着想を得てギリシャとローマの建築や彫像を捉えた、Wellingの新たな写真作品を披露。
Photoshopを用いた技術でトルソーを明るく色づけた写真など、Wellingによって発明された手法と古代芸術が融合した作品群は、鑑賞者を過去への旅に誘い出す。
タイトルの「The Earth, the Temple and the Gods」は、1962年にアメリカの学者 Vincent Scullyが発行した、神聖な建築に関するエッセイに由来している。
瑞々しい色で表現された、神々の世界へのオマージュ。
Wellingが復した古代の精神に、新鮮な驚きが駆け巡る。
GALERIE MARIAN GOODMAN(PARIS)
+33(0)1 48 04 7052
【James Welling “The Earth, the Temple and the Gods”】
DATE:3月18日(水)まで開催中 ※日曜、月曜休館
TIME:11:00am~7:00pm
PLACE:Galerie Marian Goodman(Paris)
ADDRESS:79 rue du Temple, 75003 Paris
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.mariangoodman.com/exhibitions/363-james-welling-the-earth-the-temple-and-the-gods
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