“Still” by Nick Knight
ニック・ナイトが写す、花々の美と儚さ
Top Photo:© Nick Knight, Rose I, 2012 (117.47 x 76.2 cm)
イギリス人ファッションフォトグラファー Nick Knightの日本初となる個展「Still」が、東京・原宿のギャラリーThe Massにて、11月10日(土)から12月16日(日)まで開催される。
© Nick Knight, Rose VI, 2012 (117.47 x 76.2 cm)
© Nick Knight, Flora, 1994-1997 (73 x 46.5 cm)
革新的な活動を続け、世界で注目される写真家の1人 Nick Knight。
山本耀司やJohn Galliano、Gareth Pugh、Alexander McQUEENなどの先進的なデザイナーたちとの画期的かつ創造的なコラボレーションを実現し、さらに「DIOR」や「SHISEIDO」、「TOM FORD」、「ALEXANDER MCQUEEN」、「NIKE」などとの前衛的な広告キャンペーンにより、ファインアートとファッションの分野でその地位を確立。
40年にも及ぶキャリアの中で、常に新たな美の定義を発見し、写真という領域をはるかに超える洗練された作品を創出してきた。
また、商業的な成功を収める一方で、Knightは自身に挑み続けたいという欲求から個人的な側面を表す作品も制作している。
本展では、Knightの絶え間なき美学的余白への探求が顕著に現れた、特徴的な3作品「Flora」「Roses, Photo Paintings」「Roses From My Garden」が一堂に会する。
「Flora」では、1997年にKnightが出版した同名を冠する書籍で掲載された花や植物の標本から、植物の多様性が表れた15枚のイメージがラインナップ。
初回限定版のポートフォリオとして公開される。
また「Roses, Photo Paintings」では、16世紀の静物画を基点としながら、写真とペインティングの技法を融合した作品を展示。
Knightと熟練印刷技師であるAlan Finnamoreが修得するのに10年を要した、印刷処理の段階で熱と水を取り入れた特別な方法で、独特な色滴れが実現された。
さらに「Roses From My Garden」では、伝統的なガラス乾板で印刷処理された、Knightのコンテンポラリーな作品が披露。
薔薇とガラスの繊細さが共鳴する反面、印刷処理の永続性が、加速する私たちの視覚文化におけるイメージの儚さを語りかける。
Nick Knightの革新的な技術によって生まれる、唯一無二の作品。
華麗な花々が魅せる、幻想的な美しさに酔いしれて。
THE MASS 03-3406-0188
【Nick Knight “Still”】
DATE:11月10日(土)~12月16日(日)(火曜、水曜は休館日)
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:The Mass
ADDRESS:東京都渋谷区神宮前5-11-1
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.themass.jp
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