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“Street Portraits : London Early 80s” by Tomio Seike

“Street Portraits : London Early 80s”
by Tomio Seike

トミオ・セイケが写した、80年代のロンドンの若者たち

海外を中心に活動する写真家トミオ・セイケの展覧会「Street Portraits : London Early 80s」が、Blitz Galleryにて、12月16日(日)まで開催中。

欧米の主要アートギャラリーであるHamiltons Galleryなどと契約し、写真展を世界中で定期的に開催する数少ない日本人作家の1人、トミオ・セイケ。
約5年もの歳月をかけて、東京をはじめパリ、ニューヨーク、ロンドンを舞台に、ポーランド系アメリカ人女性モデルの成長と変化が写されたシリーズ「The Portraits of Zoe」が、ロンドンのThe Photographer’s Galleryで初公開されて以降、世界各地で個展が開かれ大きな話題を呼んだ。

その後「Paris」(1992)や「Waterscapes」(2003)、「Glynde Forge」(2006)を相次いで発表し、作家としての地位を確立。
アメリカの写真伝統を踏まえ、日本文化のエッセンスも感じさせる優れた作家性や卓越した撮影テクニック、そして自らがプリントした完成度の高いモノクローム写真で人々を魅了し続けている。


© Tomio Seike



© Tomio Seike



© Tomio Seike

本作は、ロンドンのストリートでファッションを通して自らのアイデンティティーを探し始めた若者たちに興味を持ったセイケが、1983年から84年にかけて取り組んだプロジェクト。

戦後から撮影が行われた80年代初頭にかけて、イギリスを含むヨーロッパの先進国では、かつての因習などから人々は解放され、階級と深く関連のあるファッションにおいても、時代と共に大きな変革を遂げていた。
作品でセイケは、複数の価値基準が混在するなかでファッションに目覚め、自由に楽しむロンドンの若者たちの姿を的確に写しだした。

本展では、プロジェクトの初期作である約22枚が展示。
作品の一部は、日本国内初のコマーシャルフォトギャラリーZEIT-FOTO SALONでの発表以来、約34年ぶりの日本での公開となる。


80年代初期にロンドンのストリートを彩った、若者たちの洗練された着こなし。
セイケの貴重なゼラチンシルバープリントを通して、あふれるエネルギーを体感して。

BLITZ GALLERY 03-3714-0552

【“Street Portraits : London Early 80s” by Tomio Seike】
DATE:12月16日(日)まで開催中 ※月曜、火曜 定休
TIME:1:00pm~6:00pm
PLACE:Blitz Gallery
ADDRESS:東京都目黒区下目黒6-20-29
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.blitz-gallery.com/

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