Encounter｜Rio Hanai
編集部に届いた新たな才能

「Encounter=出逢い。」

世界中に存在する、アーティストたちとの巡り合い。
まだ花を咲かせる前の、若きクリエイターたちの才能を披露する場として。
今回、5月、6月のテーマ「匂い/香り」を連想させる作品を呼びかけ、
琴線に触れる作品を編集部がピックアップ。
選び抜かれた、フレッシュな感性に心を委ねて。

No.21 “Girls From Another World”

Photography by Rio Hanai
Styling by Miku Satake
Hair and Make up by Eiji Nakagawa
Models by Julia and Madee

All clothes by MIKU SATAKE

Rio Hanai／Photographer（Osaka based）

「Attractive Women（魅力的な女性）」
私は、自分とは違ったタイプの女性に惹かれることがあります。
意志や芯の強さを目の奥に感じたり、心地よい気だるさを持っていたり、私が普段気にしているようなしがらみを軽々と飛び越えて来るような、自由で軽やかな女性。

人はそれぞれ自分の世界を頭や心に持っているのかもしれませんが、私はそのような女性と一緒に過ごすと、自分が持っている世界とは違う、異質で大きな世界が垣間見える気がするのです。

今回の作品では、そのような瞬間からインスピレーションを得て、異質の世界から飛び出てきた女の子たちをテーマに撮影しました。

写真から何か香りを感じていただければ素敵だと思いますが、
私はこの写真を選んだ時、エキセントリックで存在感のあるサンタルの香りをイメージしていました。

Q. あなたの記憶に残っている香りを教えてください。

カナダに留学していた頃の、ブラジル人のホストシスターがつけていた香水の香りは、今でも印象に残っています。

日本ではあまり香りの濃い香水をまとっている人は少ないような気がするので、彼女がナイトアウトの時などにつける濃厚でセクシーな香りに、最初はドキッとしたことを覚えています。
慣れない環境でふさぎこんでいた私をいろんな夜遊びに連れ出してくれた時も、彼女はその香水をつけていました。

今でも街で彼女のようなセクシーな香りをまとっている海外の方とすれ違ったりすると、
彼女の優しさやいたずらっぽいウインクを思い出します。