ワールドワイドに活躍する魅惑的なアップカミングブランドを編集部がピックアップ。
「7つの質問」をもとに、今をときめくデザイナーたちのパーソナルな面を解き明かす。

No.4 ROBERTS | WOOD (London-based)
www.roberts-wood.com/

1. 最新のコレクションについて教えて下さい。
2017年秋冬コレクションでは、「Moirae（モイライ=ギリシア神話における「運命の三女神」のうちの1人）」をテーマに掲げ、
挑戦、幸運、運命を表現しました。
私のブランドは、毎シーズン実験を通じて、常に新しい素材やそれらの組み合わせ方を探求しています。
最新コレクションでは、ウェーブやキルティングのディテールを組み込み、新たな素材の形を抽象的に取り入れました。
私たちは、ただ布同士を縫製するのではなく、新しくて面白い技法を追求し、作品を創り上げることに専念しているのです。

2. あなたがファッションに興味を持ったきっかけは？
私は常に何かを作ることに夢中で、絵を描くことも好きでした。
洋服を作ることはとても興味深い表現方法であり、ときには人々に強い印象を与え、変革をもたらします。

3. 作品を作るときのファーストステップは？
素材選びと実験です。
私はいつも、とても早い段階で素材から考え始め、それらをどのように新しく取り入れ、立体的なものへと構築していくか研究を重ねます。
コンセプト自体はシルエットが出来上がってきてから、のちに考え始めます。

4. 新しい作品を創作する上で大切にしていることは？
自由と創造性、そして遊び心に溢れた感覚。

5. あなたのインスピレーション源は？
自然や、日常生活と抽象芸術。
また、私は透明性や質感、シルエットを通じてアイディアを感じさせるものに興味があります。

6. 影響を与えられたデザイナーやアーティストはいますか？
たくさんいます。
特にYohji Yamamotoは、今まで学んできた中でも最初に影響を受けたデザイナーでした。
私は彼の存在を知り、瞬く間に彼の作品と恋に落ちたのです。

7. 次に挑戦したいことは?
私は洋服の作り方やデザイン方法に、さらにテクノロジーを統合していきたいと考えています。
私の作品の手作業の要素が、テクノロジーの無限の可能性とともにより美しく相互作用をもたらす、素晴らしいバランスを見つけていきたいです。

ROBERTS | WOOD（ロバーツ・ウッド）：
Katie Roberts-Woodにより、ロンドンの名門 ロイヤル カレッジ オブ アートでウィメンズ ウェアの修士号を取得後、設立。
卒業制作で発表された独創的なコレクションは、若き才能あるクリエイターを支援する「Collection of the Year Award」や、
「Vogue Talents Award」を受賞。
多くのファッショニスタから注目を集め、瞬く間に2016年春夏コレクションでデビューを飾った。
透ける素材、大胆なカッティングが施されたディテールは斬新でありながらも、女性らしさを感じさせる。