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Encounter:Anaïs Michel

Encounter:Anaïs Michel
編集部に届いた新たな才能


「Encounter=出逢い。」

世界中に存在する、アーティストたちとの巡り合い。
まだ花を咲かせる前の、若きクリエイターたちの才能を披露する場として。
今回、11月/12月のテーマ「Dream/夢」を連想させる作品を呼びかけ、
琴線に触れる作品を編集部がピックアップ。
選び抜かれた、フレッシュな感性に心を委ねて。

No.8 “Tender is the night”
























Anaïs Michel/Illustrator(Paris based)


「Fantasy(幻想)」


私は、好きな歌から歌詞を選ぶか、短い遊び心のある文章を書き出してから、そのワードにあったイラストを描き下ろしています。
目標としているのは、日常の中で詩を見つけ出すようにすること。
どんな物も見方を変えれば、平凡なものの多くは美しいものに変わるのです。

特に私の最新プロジェクト「Contemporaine Tristesse」は、そのスピリットに当てはまっていると思います。
そのプロジェクトでは、私が東京に住んでいた時に100円ショップで見つけた赤と青のトンボの色鉛筆を使って、
数日ごとに絵を描きました。

私の作品には、幻想的な部分もあると思います。
今回紹介した作品は、アジアでの長い一人旅の後、東京に2カ月滞在していたのですが、
その時期に発見した日本の素晴らしい美意識への感動をインスピレーション源に製作しました。

今回のテーマ「夢」というワードを聞いて、フランスの「être dans la lune」ということわざを思い出しました。
直訳すると「彼は月の中にいる」という意味になります。
この言葉は、心ここに在らずというか、心が自分の夢の中やファンタジーの世界にいるような人のことを表します。
そのことは、大人になるまでの私のことも指しているので「夢」というテーマを聞いた時、とても親しみを感じたのです。

私にとって「夢」や「願い」というのは、実際に自分がこうなりたいという目標よりも、「想像」や「憧れ」という意味の方が合っている気がします。
物事は現実に作り出されるよりも、自分の想像の中の方が素敵だったりすることがあります。
それは「夢」や「願い」の魔法です。

「夢」は成長においてとても大切なもの。時にそれが、自分がなりたい自分へと変えてくれます。
つまり「夢」は人生において大きな一部。そしてそれは強力な創造力へと変わるのです。

Anaïs Michel:
25歳のフランス人イラストレーター。子供の頃から世界中を旅して、絵を描き下ろしてきた。
ソフトなタッチ、温かみのある色合いで描かれる日常的な作品は、
まるで心に直接触れてくるように優しい印象を残す。
www.cargocollective.com/WayToYou/




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